注文住宅を山梨で建てる時の相場を知る~費用とポイントを解説 - 注文住宅の費用や相場

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注文住宅を山梨で建てる時の相場を知る~費用とポイントを解説 - 注文住宅の費用や相場

 

注文住宅を山梨で建てる時の相場を知る~費用とポイントを解説
出典:HOUSE ⅢⅨ

 

コロナ禍以降在宅ワークをする方が増え、今と同じ場所に住む必要性は薄れてきました。地価の高い東京にお住まいの方には、東京から比較的近い山梨への移住を考えている方もいるかもしれません。山梨で注文住宅を建てようと考えているなら、最初に気になるのは相場や費用ではないでしょうか。この記事では、山梨で注文住宅を建てる時の相場やポイントについて解説します。

 

注文住宅の相場に関する比較一覧を知りたい方は、注文住宅の相場価格は?家を建てる費用を徹底解説の記事もご覧ください。

 

山梨の注文住宅での相場

まずは山梨の注文住宅での相場を調べてみましょう。注文住宅を建てる際には土地代も大きな位置を占めますので、土地あり・土地なしの2パターンに分けて見ていきます。

 

【土地あり】注文住宅の場合

最初に、【土地あり】注文住宅の相場から見ていきます。参考にしたのは住宅金融支援機構のフラット35利用者調査の結果です。【土地あり】とは建設費をフラット35で借り入れ、それと同時に土地取得費はフラット35で借り入れていない案件(ただし、土地取得費をフラット35以外で借り入れている案件は含む)が対象です。比較のために、山梨、東京、全国平均の数値を抽出しました。

 

【土地あり】

費用項目 地域 住宅面積 建設費※ 敷地面積
注文住宅 山梨 121.5㎡
(約36.8坪)
3,338.1万円 353.4㎡
東京 121.2㎡
(約36.7坪)
4,352.0万円 144.5㎡
全国 122.8㎡
(約37.2坪)
3,715.2万円 321.7㎡

※建設費とは、“主体工事費、主体工事に付随する電気、給排水、ガス設備、太陽熱温水器の各工事費、設計費、工事監理費、除却工事費、屋外附帯工事費、その他必要な費用の合計額(予定)”です。

 

東京の相場に関する比較一覧を知りたい方は、東京の注文住宅おすすめのハウスメーカーと相場の記事もご覧ください。

 

住宅面積は山梨・東京・全国で大差はないですが、東京の建設費は山梨より1,000万円程度も高くなっています。また、山梨と東京はほぼ同じ住宅面積にもかかわらず、山梨の敷地面積は東京の約2.5倍もあります。このことから、同じ大きさの家なら山梨では東京よりもかなり割安に建てることができ、敷地面積も広く取れることから、庭や外構により広い面積を割り当てられることが分かります。

 

上の表から、建設費÷住宅面積で建設費の平米単価を計算してみます。

 

  • 山梨 27.5万円/㎡
  • 東京 35.9万円/㎡

 

建設費の平米単価は、東京が山梨の約1.3倍という結果になりました。

 

【土地なし】注文住宅の場合

次に、山梨の【土地なし】注文住宅の相場を見ていきます。こちらは建設費と土地取得費の両方をフラット35で借り入れている案件が対象となります。

 

【土地なし】

費用項目 地域 住宅面積 建設費 敷地面積 土地取得費
注文住宅+土地 山梨 114.8㎡
(約34.8坪)
3,111.2万円 314.6㎡ 838.8万円
東京 101.3㎡
(約30.7坪)
2,960.0万円 120.4㎡ 3,662.9万円
全国 111.5㎡
(約33.8坪)
3,194.6万円 237.0㎡ 1,499.5万円

特筆すべき点は、土地取得費で山梨と東京に大きな差が出たことです。土地取得費÷敷地面積で、土地取得費の平米単価を算出してみます。

 

  • 山梨 2.7万円/㎡
  • 東京 30.4万円/㎡

 

その結果、東京の土地取得平米単価は山梨の11.3倍にも上りますが、逆に山梨の敷地面積は東京の約2.6倍あり、土地を購入するなら山梨が断然お得であることが分かります。建設費はどちらも3,000万円前後で、大きな差は見られません。甲府市から東京中心部までの直線距離は100km程度で、それ程離れてはいませんが、地価の差は歴然です。

 

建設費の平米単価も計算してみましたが、こちらでは大きな差は出ませんでした。

 

  • 山梨 27.1/㎡
  • 東京 29.2/㎡

 

【土地なし】では【土地あり】と比較して、東京の平米単価が下がっていることが分かります。東京の地価が非常に高いため、土地の購入も必要な場合は建設費を抑制したことが推測できます。

 

 

 

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【土地あり】【土地なし】の住宅ローン返済比較

これから家を建てたいという場合、何千万円単位の数字が出てきてもピンと来ない方も多いと思いますので、もう少し現実的な数字に落とし込んで、【土地あり】【土地なし】の毎月の返済予定額を比較してみましょう。総返済負担率(収入に対する返済額の比率)と手持金(頭金)も併せて掲載しました。

 

【土地あり】

費用項目 地域 返済予定額/月 総返済負担率 手持金
注文住宅 山梨 94,500円 20.6% 484.0万円
東京 114,200円 21.8% 1,037.4万円
全国 102,500円 21.9% 641.2万円

 

【土地なし】

費用項目 地域 返済予定額/月 総返済負担率 手持金
注文住宅+土地 山梨 111,800円 24.3% 355.9万円
東京 174,900円 27.0% 978.4万円
全国 131,700円 25.6% 449.6万円

 

参考(この章の表全て):住宅金融支援機構 2022年度調査(PDF)

 

【土地あり】では各地域とも総返済負担率は20%台前半で、多少の余裕が感じられますが、【土地なし】になると東京の返済額や負担率が顕著に上がり、家計に大きな影響を及ぼしていることが想像できます。総返済負担率は20%~25%が安全圏と言われており、30%以上になると生活が苦しくなる恐れがあるので、注意が必要です。

 

山梨の注文住宅ハウスメーカーおすすめ【5選】

山梨の注文住宅の相場がつかめたところで、山梨で注文住宅を建てることができるハウスメーカー・工務店を5社ご紹介します。3社は全国展開するハウスメーカー、2社は工務店から選びました。

 

一条工務店

一条工務店

 

【特徴】

一条工務店は社名に「工務店」が付きますが、いわゆる工務店ではなく全国展開するハウスメーカーです。値上げが著しい現在の住宅業界において、特にここ数年は右肩上がりで急成長しており、全国展開する大手ハウスメーカーの完工棟数ランキングでは、5年連続で業界1位を獲得しています。

 

一条工務店は「家は、性能。」というスローガンのもと、一貫して外観よりも性能重視の姿勢を貫き通し、自社工場で建材や部品を開発・製造することで、高い性能と圧倒的なコスパの良さを実現しています。

 

性能の探求がストイックな反面、その代償として間取りに対する様々な制約が生じ「一条ルール」と呼ばれていますが、それは性能をとことん追求した結果であり、そのような代償を払ってでもそれ以上の魅力を感じさせるだけの商品を提供しています。

 

【坪単価】

70万円~100万円

 

【評判】
  • 断熱性・気密性・耐震性など、性能の高さが突き抜けている。
  • 高性能な割にはコスパが良い。
  • 「一条ルール」の制約が厳しく、間取りに自由が利かない。

 

 

ヘーベルハウス

ヘーベルハウス

 

【特徴】

ヘーベルハウスは、旭化成が展開する住宅ブランドになります。ブランド名の由来となったへーベルは、高い断熱性・耐火性・防音性を持つALC(軽量気泡コンクリート)の一種です。ALCは元々スウェーデンで開発された外壁材ですが、旭化成はドイツのヘーベル社から生産技術を導入したことで、このブランド名につながりました。

 

ヘーベルハウスは構造躯体に軽量鉄骨または重量鉄骨を使用し、災害への耐性には評判が高いハウスメーカーです。その頑丈さを実証したと例として、2015年9月に発生した鬼怒川の堤防決壊で、近隣の住宅が次々と濁流に流されていく中、ヘーベルハウスは流れて来た他の住宅が衝突しても動かなかったということがありました。ヘリコプターからの空撮で、この映像を見た方も多いことと思います。

 

また、1990年代に放映されたテレビCMでは、へーべハウスの屋上に本物のゾウを載せ、その頑丈さをアピールしていました。後にも先にも、このようなテレビCMを制作したハウスメーカーは、ヘーベルハウスだけではないでしょうか。

 

【坪単価】

80万円~130万円

 

【評判】
  • 30年間メンテナンスフリーで暮らせる。
  • アウトドアを身近に感じられる間取りが作れる。
  • 引き渡し後も、誠実な態度が全く変わらない。
  • 品質なりだが、価格はやはり高め。

 

 

セキスイハイム

セキスイハイム

 

【特徴】

セキスイハイムは、「ボックスラーメン構造」と呼ばれる鉄骨の箱で作ったユニットを組み合わせて家を建てる工法を採用しています。大多数のハウスメーカーが現場で家を組み立てる中、セキスイハイムは工場で全工程の80%以上を生産するため、ミリ単位の高い精度を誇り、安定した品質の住宅を短い工期で提供することができます。

 

そのため建築工事が天候に左右されにくく、組立前の建材が現場で雨に濡れることもありません。棟上げから雨仕舞までは、通常1日以内に完了します。

 

セキスイハイムは木造も手掛けていますが、大多数の購入者は鉄骨造で建てています。太陽光発電システムや蓄電池の積極的な採用により、エネルギーを自給自足しながら、全館空調システム「快適エアリー」で心地良い空気環境を実現しています。

 

タイル外壁やステンレス屋根などの高耐久建材を使用し、メンテナンスフリーであることに価値を置いています。機能重視で外観が四角い箱型になりがちなため、デザイン性が必ずしも高くはない点はデメリットと言えます。鉄骨ユニット工法のため、間取りの自由度も高くはありません。

 

【坪単価】

80万円~110万円

 

【評判】
  • 耐久性の高い建材を多く取り入れ、最低限のメンテナンスで長く住める。
  • 制震装置を採用していないところに、耐震性への自信の強さを感じる。
  • 熱交換器付きの全館空調システム「快適エアリ―」で、居心地がとても良い。
  • 箱型の外観はモダンだが、好みが分かれるところ。

 

 

エースホーム(芙蓉建設)

エースホーム(芙蓉建設)

 

【特徴】

エースホームは、ナックハウスパートナーが運営するフランチャイズ形式の住宅ブランドです。その高い断熱性で5つ星のZEHビルダーに認定されたほか、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2022」において、特別優秀賞・優秀賞・省エネ住宅特別優良企業賞の3賞を同時取得するという栄誉にも輝きました。

 

住宅の中で窓は熱の出入りが激しく断熱性を大きく左右する鍵となる建材ですが、エースホームでは窓の標準仕様をLIXILの高性能複層ガラス「EW-PG」とトリプルガラス「EW-TG」に限定することで、高い断熱性を可能にしています。

 

耐震性についても万全の態勢を整えており、全棟で耐震等級3を獲得。オリジナル耐震床として、床材の下地に28mm厚の構造用合板を使用した剛床構造を採用しています。剛床構造は、地震や台風で発生した水平荷重に対し、高い剛性を誇ります。また、地震エネルギーを吸収する制振デバイスを標準搭載しており、建物の変形を抑制することで倒壊を防ぎます。

 

地震の後に二次災害として頻繁に発生するのが火事です。住宅密集地で地震後に火事が発生すると、倒壊した建物が消防活動を妨害し、大規模な延焼を招くことも珍しくありません。エースホームは、標準で省令準耐火構造を採用しており、近隣の火事が燃え移りにくく、出火しても延焼を遅らせる性能を備えています。

 

18の多彩な商品ラインナップと7つのスタイルを、フランチャイズ制度ならではの有利な価格で提供します。

 

【坪単価】

50万円~70万円

 

【評判】
  • 耐震性・断熱性だけでなく、デザインも優れている。
  • 狭小地・変形地に納得のいく提案をしてくれた唯一の工務店だった。
  • フランチャイズ制度のため、加盟店によってサービスの質が異なることがある。

 

 

望月工務店

望月工務店

 

【特徴】

望月工務店は韮崎市にある地域工務店で、自然素材をふんだんに使用し、健康で環境にも優しい家づくりを特徴としています。100%国産の無垢材を使用した構造材や内装材に、国産の漆喰や和紙を使用した壁紙を標準仕様とし、断熱材には古紙を再利用したセルロースファイバーを使用するという徹底ぶりです。

 

1957年の創業以来、木造主体で実績を積み上げ、独自ルートの仕入先より国産材を低価格で安定的に入手しています。国産材を前面に出した内観は木質感が豊かで、フローリングや天井の羽目板、造作家具などに無垢材をふんだんに使用しています。外観はモダンから洋風まで様々なスタイルに対応可能です。

 

木造と言えばシロアリが大敵ですが、揮発しないホウ酸を防蟻処理に使用することで、人体に安全で効果を長続きさせることができます。

 

住宅展示場やショールーム持たず、少数精鋭の経営で広告費・固定費の大幅カットを実現しています。

 

【坪単価】

不明

 

【評判】
  • 圧倒的な木の存在感と香りが心身を癒してくれる。
  • 詳細なヒアリングと高い提案力が信頼できる。
  • チームワークの良くできた職人集団。

 

 

山梨で注文住宅を建てる場合の注意点

山梨で注文住宅を建てるなら、ぜひ押さえておきたいポイントがいくつかあります。こちらの章では、土地柄的なポイントと一般的なポイントをそれぞれ3点ご紹介します。

 

土地柄的なポイント【3点】

山梨県マップ

 

ではまず、土地柄的なポイントから3点ご紹介します。

 

山梨県の地価相場

山梨県の地価相場は、最も高い昭和町や県庁所在地のある甲府市でも、4.5万円強/㎡です。これは、東京23区内で地価の安い区と比較して、10分の1程度の地価になります。先の章で、山梨県での土地取得費の平米単価は2.7万円という結果が出ていましたので、以下の表の中では韮崎市の地価が平均に近いと言えます。

 

【山梨県の市町村地価ランキング(抜粋)】

順位 市町村 平均地価 平均坪単価
1位 昭和町 46,050円/㎡ 152,231円/坪
2位 甲府市 45,211円/㎡ 149,460円/坪
6位 甲斐市 32,825円/㎡ 108,512円/坪
9位 韮崎市 24,800円/㎡ 81,983円/坪
11位 富士河口湖町 23,292円/㎡ 77,000円/坪
21位 北杜市 12,506円/㎡ 41,344円/坪
27位 早川町 3,680円/㎡ 12,165円/坪

 

山梨は東京と比べて地価はかなり安く、現在東京在住でもリモートワークが可能なら、有力な移住先候補となり得ます。甲府駅から東京駅までは中央線の特急で2時間弱、自動車でも中央自動車道で2時間足らずで、東京へのアクセスは比較的容易です。

 

山梨県の地形と気候の特徴
山梨県の地形と気候の特徴

 

山梨県の地形の特徴は、主に県央部の甲府盆地から成る低地と、富士山・南アルプス・八ヶ岳・奥秩父山地など、盆地を囲む周囲の山岳地帯から成り立っていることです。四方を囲む山が雨雲や湿った風をブロックするため、盆地では晴天が多く降水量が少ない傾向にあります。山に囲まれているため県内全域で風が弱く、特に甲府市では強風が吹きにくいという特徴があります。

 

山梨県の気候の特徴を挙げてみます。

  • 日照時間が長い。
  • 甲府盆地は寒暖の差が激しい。
  • 空気が乾燥しやすい。
  • 北部や西部の山間部では雪が降る。
  • 山間部は東北地方並みの寒さとなる。
  • 静岡と県境を接する南部は雨が多い。

 

これらの特徴の中でも日照時間の長さは注目すべきものがあり、ウェザーニュースが発表した「2022年 昼間晴れた時間ランキング」では、堂々たる1位を獲得しています。「日照時間が長い」、「寒暖の差が激しい」といった気候の特徴は、家づくりに大きな影響を与えそうです。次の項では、この辺りを深掘りしていきます。

 

2022年 昼間晴れた時間ランキング
参考:気象庁

 

山梨の気候を考慮した家づくり
北杜市観光協会

 

山梨県の気候には「日照時間が長い」、「寒暖の差が激しい」、「空気が乾燥しやすい」といった特徴があります。これらの特徴を生かしつつ備えるために、家づくりでは以下のポイントに留意するとよいでしょう。

 

●パッシブデザインを取り入れる

パッシブデザインとは、建物が受け取る太陽光や自然風といった自然エネルギーを、最大限活用するデザインのことを言います。山梨は日本一日照時間が長いので、特に日射取得(太陽光を取り込むこと)と日射遮蔽(太陽光を遮ること)を意識すると、高い省エネ効果が得られます。パッシブデザインの具体例をいくつかご紹介します。

 

・南側に大開口の窓を設ける

南側に大開口の窓を設けて冬に太陽光を多く取り入れることができれば、日射取得を最大化して暖房費を大きく節約することができます。断熱性の高い住宅なら、昼間は冬でも太陽光だけで十分暖かく過ごすことも可能です。

 

・建物を東西に長くする

南側からの日射取得を最大化するには、建物を東西に長い形状にすることも忘れてはなりません。そうすることで南面を長くし、より多くの太陽光を取り込むことができます。

 

・軒や庇を出す

軒や庇は外壁を雨から守るだけでなく、壁から適切な長さを張り出すことで、日射遮蔽を調整する役割もあります。夏と冬では太陽の南中高度が大きく異なるため、夏の高い日差しはできるだけ避け、冬の低い日差しはできるだけ取り込むような軒や庇の長さに設計してもらうことが重要です。

 

日射遮蔽は、カーテン・オーニング・すだれ・植栽などで補うことも可能です。また、夏の暑さを意識した外壁や屋根にするなら、白系や明るい色の建材を選びましょう。黒っぽい外壁や屋根は熱を吸収して蓄熱するため、室内が暑くなりやすいことがデメリットです。

 

・窓の高さを計算する

太陽光の入り方を調整するには、軒や庇の長さと同時に窓の高さも綿密な計算が必要です。軒や庇の下端から窓の下端までの距離や、窓の高さによって日射取得・日射遮蔽の量が左右されるためです。

 

・袖壁やウィンドキャッチャーを採用する

風はランダムに吹いているように見えて、季節や時間帯によってある程度の傾向性があります。袖壁やウィンドキャッチャーと呼ばれる縦すべり出し窓をうまく配置し、風を的確に捉えれば、通風を最適化させて冷房費の節約に役立ちます。

 

●天井断熱よりも屋根断熱を選ぶ

部屋の上部の断熱には天井断熱と屋根断熱の2つの方法があります。天井断熱は天井の上に断熱材を敷き詰める方法で、施工面積が狭くて済む反面、小屋裏の気温が室温に影響しやすいというデメリットがあります。

 

屋根断熱は屋根材の下に断熱材を設置する方法で、屋根を伝わって室内に入って来る外気の影響を最小限に抑えられるので、小屋裏も快適に保つことができます。

 

晴天が多く夏が暑い山梨では、予算の許す限り屋根断熱がおすすめです。屋根材も遮熱性の高いものが理想です。

 

●太陽光パネルを多く搭載する

日照時間が長い山梨では、太陽光パネルをなるべく多く搭載した方が有利です。太陽エネルギーを存分に利用できる環境ですので、これを活用しない手はありません。

 

●高気密・高断熱にする

山梨は寒暖の差が激しい土地柄ですので、高気密・高断熱で気温差の影響を最小限にすることは、健康維持や省エネの観点からも大切です。国土交通省が定めた省エネ基準において、山梨県はその大部分が5地域に指定されており、場所によって3地域~6地域まで存在します。特に3地域は東北地方の北部に匹敵する寒い気候ですので、万全の寒さ対策が必要です。

 

高気密・高断熱で気温差

 

以下の表は、地域区分ごとの断熱等級に応じたUA値(外皮平均熱貫流率)の基準をまとめたものです。UA値は断熱性の指標として用いられ、数値が小さいほど断熱性が高いことを表します。

 

2025年には断熱等級4が義務化され、2030年には断熱等級5の義務化が予定されています。今から山梨県に家を建てるなら、少なくとも断熱等級6を取得できるような家づくりをすることが望ましいです。

 

【断熱等級と地域ごとの基準UA値】

断熱等級 3地域 4地域 5地域 6地域
7 0.20 0.23 0.26 0.26
6 0.28 0.34 0.46 0.46
5 0.50 0.60 0.60 0.60
4 0.56 0.75 0.87 0.87

 

●ビルトイン加湿器を設置する

高気密・高断熱住宅にすると、室内の空気は過乾燥になる傾向が強いです。山梨県は元々乾燥しやすい気候でもあるので、ビルトイン型の加湿器や、加湿機能付きの空調機器の設置を検討しましょう。一般的な家電の加湿器では、1日に何度もタンクに給水しなければならず、手間がかかり過ぎてしまいます。

 

一般的なポイント【3点】

土地柄的なポイントに続き、一般的なポイントを3点ご紹介します。一般的なポイントは、どこで家を建てるかにかかわらず、今の時流にぜひ押さえておきたいポイントです。

 

建築費の値上げ対策をする
物価高騰

 

コロナ禍やロシア・ウクライナ戦争後、燃料や原料の高騰が続き住宅価格は急上昇しています。国土交通省がまとめた「建設工事費デフレーター」によると、2015年度の工事費を100とした場合、住宅総合では2020年度が107.3、2022年度は122.1(暫定)にまで上昇しています。つまり、2020年度からの2年間で、暫定値とは言え住宅の建築工事費は約15%も上昇したことになるのです。

 

 

そうかと言って、待てば価格が下がるという見通しもなく、高止まりするかさらなる値上げが続くというのが一般的な見方です。このような状況の中、注文住宅の購入費用を少しでも安く抑えるためには、最初からフルオーダーの注文住宅を検討するのではなく、セミオーダーの注文住宅や規格住宅を検討するのもひとつの手段です。

 

また、フルオーダー注文住宅で費用を抑えるには、敷地や建物をコンパクトにし、その代わりに性能や機能を充実させることがポイントです。

 

断熱等級の確認をする

先程の項でも少し触れましたが、近い将来断熱等級4~5が段階的に義務化される見込みです。つまり、今後は断熱性が確保されていない住宅を、新築で建てることはできなくなるというのが時代の流れです。

 

その背景として、これまで最高等級とされていた断熱等級4は1999年に制定され、2022年までの23年間に渡り、何の見直しもされて来なかったという事実があります。日本の家は、先進諸外国と比較して断熱性が劣っており寒すぎるのです。

 

【省エネ・断熱に関するイベント】

年月 内容
2022年 断熱等級5~7が新設(23年ぶり)
2024年4月 「建築物の省エネ性能表示制度」開始。
2025年4月 新築住宅を含む原則全ての建物で、「断熱等級4」以上が義務化。
2030年 全ての新築住宅をZEH基準に。「断熱等級5」が義務化。
住宅性能表示

 

このような状況ですので、今後の新築住宅は断熱等級6以上を目指して建てるのが理想です。さもないと、2030年には断熱等級5の義務化が予定されているので、間もなく周回遅れの型落ち住宅になってしまう可能性が高いです。

 

住宅完成保証制度に加入している会社を選ぶ
住宅完成保証制度

 

住宅完成保証制度とは、住宅会社が建築工事の途中で倒産や何らかの理由で工事の継続が不可能になった場合に、他の住宅会社が工事を完成まで引き継ぐ制度です。工事の完成を保証するだけでなく、追加費用を最小限に抑えるなど、購入者の立場に立ったサービスとなっています。

 

住宅は購入金額が大きいため、頭金や着工金を支払った後で住宅会社が倒産してしまうと、購入者は多額の負債を背負うことになってしまいます。しかも、住宅会社が完成保証に加入していない場合、追加料金を別の会社に支払って工事を継続してもらわなければならないのです。これは購入者にとって二重の経済的負担となります。

 

実はコロナ禍以降、経済の停滞やウッドショックが原因で住宅会社の倒産が増加しており、完成前に住宅会社が倒産するという話は現実になりつつあるのです。

 

 

以下のような理由により、住宅会社はこれから淘汰の時代が始まることが予測されます。

 

  • 住宅業界も高齢化しており、大工や職人といった働き手が見つからない。
  • 2024年に始まる時間外労働の上限規制により、住宅業界では人手不足がより深刻になる。
  • 断熱等級の厳格化により、変化に対応できず取り残される住宅会社が出て来る。

 

大手ハウスメーカーは資金力があるため簡単には倒産しないでしょうが、小規模な地方工務店は今後経営上のリスクが増々高くなる見込みです。

 

ご参考までに、倒産が近い住宅会社の見分け方もご紹介しておきます。あなたが商談を進めている住宅会社にこのような兆候が見られたら、要注意です。

 

  • 契約や支払いを急かしてくる。
  • 大幅な値引きを提案してくる。
  • 建築工事が停滞している。
  • 建築現場を見かけない。

 

これらの事象には、「会社を運営するための資金が不足している」という共通点があります。資金がないため建材が購入できず、現場が止まり、大幅な値引きをしてまで契約や支払いを急かしてくるという、一連の負のループができ上がってしまうのです。

 

山梨の人気居住エリア【3選】と費用相場

山梨県で実際に注文住宅を建てるとなると、居住エリアも気になるところです。こちらの章では、人気居住エリアとその特徴や費用相場をご紹介します。

 

1位:昭和町(中巨摩郡)

昭和町
出典:昭和町

 

中巨摩郡にある昭和町は山梨で唯一山がなく、面積9.08㎢の最も小さな自治体です。山梨県の住みやすい街において上位にランクインする常連で、人口は1999年の14,806人から一貫して増え続け、2023年には21,090人にまで達しました。

 

昭和町には中央自動車道の甲府昭和ICがあり、車での移動に便利です。200近い店舗が入ったイオンモールや様々な店舗が適度にあり、買い物が便利なほか、公共施設・医療機関・飲食店も充実しています。

 

子育て支援も手厚く、2023年には「出産・子育て応援ギフト」として、妊娠・出産した女性に対し各5万円相当のギフト券を給付するサービスを開始したほか、18歳までの医療費は「子育て支援医療費助成制度」により町が全額助成します。

 

「しょうわ子育て応援ナビ」という町独自のアプリを導入し、予防接種のリマインダー受信や乳幼児健診の記録など、子供の成長に合わせて必要な情報を確認できる電子版母子手帳のようなアプリが、2024年1月から利用可能になりました。

 

山がないので崖崩れの心配がないことも、昭和町に住むメリットのひとつと言えます。

 

参考:昭和町 ミラボ

 

昭和町の地価相場ランキングは山梨県で1位と最も高く、46,050円/㎡です。冒頭でご紹介した山梨の注文住宅での相場を参考に、昭和町での注文住宅相場を計算してみましょう。

 

・土地取得費相場

46,050円/㎡(昭和町平均地価)×314.6㎡(山梨県平均敷地面積)=1,448.7万円

 

・建築費相場

3,111.2万円(山梨県【土地なし】平均)

 

・合計

4,559.9万円

 

【昭和町の地価ランキング】

順位 市町村 平均地価
1位 昭和町 46,050円/㎡

 

 

【山梨県の土地なし注文住宅費用相場】

費用項目 地域 建設費 敷地面積 土地取得費
注文住宅+土地 山梨 3,111.2万円 314.6㎡ 838.8万円

 

 

2位:甲斐市

甲斐市

 

甲斐市は甲府市に次いで人口第2位の市で、2024年1月末現在の人口は約7.6万人です。甲府市に隣接しているため、ベッドタウンとして人口が増加しています。南北約20kmに渡って伸びる縦長の市で、稲作と果樹栽培を主とした農業が基幹産業です。

 

市の南部は主に平地で市街地が広がり、大型複合商業施設「ラザウォーク甲斐双葉」があるほか、総合公園・温泉・多数のワイナリーなどもあります。JR中央本線や、中央自動車道・中部横断自動車道が通り、双葉スマートICがあるので交通の便も申し分ありません。

 

市の北部は山がちで、昇仙峡のような景勝地や、自然環境を生かしたキャンプ場・ゴルフ場などのレジャー施設が点在しています。

 

「出産・子育て応援ギフト」で妊娠・出産に対し各5万円相当のギフト券を給付するほか、妊娠・出産・子育てに渡り切れ目のない支援があるため、子育てがしやすい環境です。市独自の施策として妊婦・未就園児とその家族に対し、全ての公立保育園の園庭一時開放を行っています。

 

 

甲斐市の地価相場ランキングは山梨県で6位の32,825円/㎡です。甲斐市での注文住宅相場を計算してみましょう。

 

・土地取得費相場

32,825/㎡(甲斐市平均地価)×314.6㎡(山梨県平均敷地面積)=1,032.7万円

 

・建築費相場

3,111.2万円(山梨県【土地なし】平均)

 

・合計

4,143.9万円

 

【甲斐市の地価ランキング】

順位 市町村 平均地価
6位 甲斐市 32,825円/㎡

 

 

【山梨県の土地なし注文住宅費用相場】

費用項目 地域 建設費 敷地面積 土地取得費
注文住宅+土地 山梨 3,111.2万円 314.6㎡ 838.8万円

 

 

3位:富士河口湖町(南都留郡)

富士河口湖町

 

南都留郡の富士河口湖町は、山梨県の南部に位置する自治体です。市街地の標高は857mと比較的高く、夏でも冷涼な気候で冬は積雪があるので、スタッドレスタイヤは必需品です。富士五湖のうち、山中湖を除く河口湖・西湖・精進湖・本栖湖の4つの湖を擁し、富士山が間近に迫る美しい景観と自然豊かな環境が自慢です。

 

市の東南部には中央自動車道の河口湖ICがあり、新宿までは直通の高速バスに乗って100分程で行くことができます。ショッピングモールや大型スーパーが複数あり、買い物の利便性も十分です。

 

町内には景勝地が多数あることから観光地として人気が高く、多数のリゾートや宿泊施設だけでなく、遊園地や美術館もあります。観光業は主要産業と位置付けられています。

 

日常的に登山、ハイキング、森林浴、スキー、釣り、ゴルフ、自転車、キャンプ、ボート・カヌーなどが楽しめるので、アウトドアやスポーツを趣味とする方には絶好の環境と言えます。

 

富士河口湖町の地価相場ランキングは山梨県で11位の23,292円/㎡です。富士河口湖町での注文住宅相場を計算してみましょう。

 

・土地取得費相場

23,292/㎡(富士河口湖町平均地価)×314.6㎡(山梨県平均敷地面積)=732.8万円

 

・建築費相場

3,111.2万円(山梨県【土地なし】平均)

 

・合計

3,844.0万円

 

【富士河口湖町の地価ランキング】

順位 市町村 平均地価
11位 富士河口湖町 23,292円/㎡

 

 

【山梨県の土地なし注文住宅費用相場】

費用項目 地域 建設費 敷地面積 土地取得費
注文住宅+土地 山梨 3,111.2万円 314.6㎡ 838.8万円

 

 

山梨の注文住宅でローコストのハウスメーカー【3選】

前の章では山梨県で人気の居住エリアと相場をご紹介しました。土地代は東京と比較すると格段に安いものの、建築費は大差がないので相場は意外と高いと感じたかもしれません。この章ではローコストハウスメーカーをご紹介しますので、費用圧縮の参考にしてください。

 

きらくハウス(ハウジング建都)

きらくハウス

 

【特徴】

きらくハウスはハウジング建都が運営する住宅ブランドで、山梨県で自由設計のローコスト注文住宅を展開しています。月々の支払いが家賃と同じくらいで建てられる新築住宅を目指し、この会社は設立されました。そのため、住宅ローンの相談には特に注力しています。

 

住宅ローン審査の通過実績が豊富で、シングルマザーや20代、自己資金なし、転職多数、勤続年数1年未満など、ローン審査で不利になりやすい条件でも審査に通過した例を多数掲載しています。きらくハウスはその実績から金融機関と強い信頼関係を築いており、顧客ごとに綿密な戦略を立てることが功を奏しています。

 

ローコストで建てたいという顧客の願いに寄り添うため、追加工事が発生しないように着工前の再確認を怠らず、見積書には引き渡し時の総額そのものを提示してくれます。一般的には概算見積で契約し、後から次々と見積金額が上がっていくのは家づくりではよくある話ですが、きらくハウスはそのようなことがないよう細心の気遣いをしています。

 

商品ラインナップページには間取りや建物価格だけでなく、付帯工事費や月々の支払額まで記載されており、ここにも明朗会計に努める姿勢がよく現れています。

 

きらくハウスが実現しているローコストは、以下のような施策によるものです。

 

  • 全国の工務店との共同仕入れによる建材のコストダウン
  • 仕入先の限定による発注金額の増加とコストダウン
  • 広告費の削減(テレビCMなし、住宅展示場への出展なし)

 

きらくハウスで建てるローコスト住宅では、長期優良住宅やZEHといった高性能住宅は望めませんが、しっかりとした断熱性のある家をローコストで建てたい方には向いています。

 

【坪単価】

40万円~60万円

 

【評判】
  • 無理だと思っていた住宅ローン審査を通してくれた。
  • 打ち合わせにとても親身に付き合ってくれた。
  • 相談後もしつこい勧誘がなく、マナーが良い。

 

ローコスト住宅メーカーには悪い口コミが目立つことも良くありますが、きらくハウスでは悪評が見当たりません。“手抜き工事は身の破滅、会社の破滅と心して、絶対に手抜き工事は致しません!”と謳っているだけあり、きちんとした仕事をしている姿勢が窺えます。

 

 

デザインハウス甲府

デザインハウス甲府

 

【特徴】

デザインハウス甲府は、大手広告代理店から転身した社長が手掛ける、少数精鋭で規格型注文住宅を施工・販売する工務店です。「高規格低価格住宅」を会社の売りとし、主に総2階建てのシンプルな形状の規格型注文住宅を、標準で90日という早い工期で完成させることに長けています。

 

住宅の工期は大手のハウスメーカーで6か月程度、工務店では1年近くかかることも珍しくありません。90日という工期の短さは、ユニット工法で全工程の80%以上を工場で生産するトヨタホームやセキスイハイム並みです。

 

デザインハウス甲府はローコストを掲げているにもかかわらず、以下のような驚きの性能の高さを実現しています。

 

  • 標準で耐震等級3
  • 断熱等級5以上
  • UA値0.4以下
  • C値0.5~0.8程度

 

大手ハウスメーカーでも気密施工をしない会社が普通にあり、国の省エネ基準にも気密性を表すC値の基準が存在しない中、デザインハウス甲府は全棟で気密測定を実施。ホームページでは気密施工の詳細まで紹介しています。このような工務店は非常に珍しいと言えます。

 

また、品質を担保するために全棟でフラット35対応の「枠組壁工法住宅工事仕様書」に基づいた自社検査を実施しており、自社検査報告書をホームページに掲載しています。

 

住宅業界で倒産の多いこの頃ですが、全棟で完成保証制度に加入しているため、万が一の時にも安心して任せることができます。

 

【坪単価】

50万円~65万円

 

【評判】
  • プランの数が多くコスパが良い。
  • 対応が早く頼りになる。
  • この価格でこの性能は信じがたい。

 

デザインハウス甲府で唯一気掛かりなのは、建築実例写真が非常に少ないことです。ホームページにも建築実例のページはなく、自社検査報告書で外観が垣間見れる程度です。会社の規模が小さく建築棟数が少ないためかもしれませんが、もう少し積極的に実例をアピールしてもよいのではと思えます。

 

パパまるハウス

パパまるハウス

 

【特徴】

パパまるハウスは新潟から奈良までの各県に支店があり、山梨県には中巨摩郡昭和町に支店があります。1982年に新潟市で北都ハウス工業として創業し、2013年にヒノキヤグループに加盟、2015年に社名をパパまるハウスへ変更しました。

 

パパまるハウスが展開する商品は、注文住宅というよりは規格住宅寄りですが、いわゆる型にはまった「規格住宅」ではなく、夢を実現するためにプロが考えた間取りという意味で、「企画提案型住宅」と呼ばれています。

 

まずは14の商品ラインナップからプランを選択し、各プランの中からデザインや間取りを選びます。しかも、各プランには建物本体価格と床面積が全て表示されており、金額が分かりやすいです。このように金額が見える状態で流れに沿って商品を選べるので、短時間で決めることができます。企画提案型住宅と呼ぶだけあって、豊富なプランが用意されています。

 

住宅設備に関しては、オーナーから高い評価を得ている全館空調システム「Z空調(ゼックウチョウ)」や、24時間自動加湿システム「極楽加湿」が採用可能です。どちらもヒノキヤグループが開発した独自の設備で、安いランニングコストで快適な空気環境が得られます。

 

標準装備もヒノキヤグループと同じものが使用できます。住宅の気密性・断熱性を高める断熱材「アクアフォーム」や、全熱交換式の24時間換気システム、高性能樹脂窓など、高性能住宅にするための要素が揃っています。

 

【坪単価】

35万円~55万円

 

【評判】
  • Z空調が快適で大満足。
  • 寒冷地でも室内は暖かく快適で、電気代も高くない。
  • ローコスト帯とは思えない性能の高さ。

 

山梨の注文住宅でおしゃれなハウスメーカー【3選】

ハウスメーカー紹介コーナーの最後に、山梨でおしゃれな注文住宅を建てられる住宅会社を3社ご紹介します。

 

HOUSE ⅢⅨ(ハウス39)(未来建築工房)

HOUSE ⅢⅨ
出典:HOUSE ⅢⅨ

 

【特徴】

未来建築工房が展開するHOUSE ⅢⅨ(ハウス39)は、「ライフスタイルファーストな家づくり」というコンセプトで、家族のライフスタイルを第一に考える工務店です。兄の社長と弟の専務を含め、4人体制の小規模な会社です。

 

社長は高校の建築科を卒業後、大工だった父の手伝いや様々な業種のアルバイトを経て建築デザイナーになり、やや異色な経歴の持ち主です。その社長が提案するのは、白紙から考える完全自由設計のデザイン注文住宅です。

 

会社のミッションとして、人間関係に端を発している離婚・虐待・夫婦関係・家族関係といった問題を、家づくりを通じて改善していくことを掲げています。家族を幸せにするために家を建てる。家づくりは人生づくり。社長は幼少期の思い出や仲が良かった親類の死を通じて、かなり熱い思いを持って家づくりに取り組んでいます。

 

 

耐震性・気密性・断熱性など、性能について多くの情報を掲載するハウスメーカーや工務店が多い中、HOUSE ⅢⅨのホームページには性能に関する話はほとんどなく、デザインやスタイルに関する話題が多くを占めています。デザイン重視で、住む人をワクワクさせるような家を望む方に向いています。

 

性能は未知数ですが、HOUSE ⅢⅨで建てたオーナーからは、記録的な寒さの中でも家は暖かかったという声もあります。建築実例を見る限りデザイン性は非常に優れており、スタイリッシュでおしゃれな家づくりができることは間違いなさそうです。

 

HOUSE ⅢⅨおすすめの6つのスタイルは以下の通りです。

 

  • ホテルライクスタイル
  • ブルックリンスタイル
  • アウトドアスタイル
  • アメリカンヴィンテージスタイル
  • カリフォルニアスタイル
  • カフェスタイル

 

この中にお好みのスタイルが無くても心配はご無用。完全自由設計なので、これ以外のスタイルでも対応可能です。

 

少人数経営のため工期は相当長くなることが予想され、顧客の中には3年かけて建てたという方もいるほどです。そのため、家を育むような気持ちと長期目線で建てられる方には向いていますが、期限を設けて早く建てたい方には向きません。社長の個性がやや強めですので、社長と相性が合うことも必須条件となるでしょう。

 

社長は家を建てた後もオーナーとの関係を緊密に保ち、キャンプやバーベキューなどのイベントを一緒に楽しんでいます。

 

【坪単価】

1件1件が全く異なる仕様のため、基準となる坪単価情報はありません。関心がある方は、直接HOUSE ⅢⅨに問い合わせてみましょう。

 

【評判】
  • 友達が「お家を見せて欲しい」と来るようになった。
  • SNSに載せても自慢できるおしゃれな家ができた。
  • モデルハウスを見に行くとはまってしまう。

 

Nhouse(エヌハウス)

Nhouse
出典:Nhouse

 

【特徴】

エヌハウスの特徴とメリットは、おしゃれで高気密・高断熱な完全自由設計の注文住宅が、比較的ローコストで建てられることです。外観は直線を基調としたシンプルモダンが主軸で、内装は白を基調に、顧客の好みに合わせて木材・石材・アクセントクロスなどを上手に取り入れ、スタイリッシュに仕上げています。

 

これまでの受注のうち何と90%が紹介によるもので、驚異の紹介率を叩き出しています。社長は「基本、頼まれたら断らない」がモットーで、顧客のやりたいことを全力で後押しする姿勢が強く支持されています。

 

夏暑く冬寒い山梨の気候の中にいても健康で快適に暮らせるよう、住宅の性能にも尽力しています。性能の出しやすい外断熱工法に特化し、断熱性は2023年の水準で既に断熱等級6相当の数値を獲得。全棟で気密測定を実施し、C値は0.4前後と優秀な数値を記録しています。

 

一般社団法人環境共創イニシアチブに登録・認定されたZEHビルダーで、2020年~2023年のZEH達成率は100%。2024年以降もこの勢いを維持していく構えです。

 

住友ゴムの制震ダンパーMIRAIE(ミライエ)を標準装備しており、耐震性も安心できます。

 

【坪単価】

60万円~75万円

これだけの性能を出していながら価格はミドルコスト帯で、コスパが非常に高いと言えます。

 

【評判】
  • 断熱性・気密性が高く、以前の家より光熱費がかなり安くなった。
  • 詳細な打ち合わせでこだわりを実現してくれる。
  • ヒアリング力と提案力が高い。

 

トップホームズ

トップホームズ

 

【特徴】

トップホームズは創業1854年、宮大工の伝統技術を継承し、寺社建築から一般住宅まで手掛けるユニークな工務店です。現在の社長は5代目で、宮大工・一級建築士・ファイナンシャルプランナーでもあります。双子の弟と、主に2人で会社を運営しています。

 

一般住宅も建てるようになってから、最初は高級住宅に絞っていましたが、現在では高品質ながら建てやすい価格の住宅も供給するように方向転換してきました。その結果、1人あたりの受注数が4年連続全国1位となるなど、受注数を大幅に伸ばすことに成功しました。

 

一般住宅の建築スタイルは洋風の豪邸からシンプルモダン、山小屋風の別荘まであり、設計力の幅広さを窺わせます。ほとんどの建築実例が凹凸を活かした立体的でおしゃれな造りになっており、総2階建てののっぺりとした実例は数少ない印象を受けます。

 

社長はテレビへの出演経験が多く、新聞・雑誌記事への掲載も多数あり、メディアへの露出が多い会社です。このことはトップホームズにとって大きな宣伝効果があると言えます。

 

耐震性・断熱性・気密性など、性能に関する情報はホームページには無く、不明です。

 

おしゃれでありつつ、安さも実現しているトップホームズの秘策をお教えします。

 

  • 豪華なカタログやパンフレットは作成しない。(代わりに建築実例を見てもらう。)
  • 新規受注の7割が既存客からの紹介。(営業が不要で、人件費の大幅節約。)
  • 訪問営業をせず、顧客に事務所に来てもらう。(人件費と工数の節約)
  • 下請け業者を使わず、全て自社で直接工事。(中間マージンの節約)
  • 仕入れを全て現金払いすることで、良質材を安く購入できる。
  • 創業から170年の歴史を経て、安い良質材を選ぶ目利きがある。

 

【坪単価】

ネット上には坪単価の情報がほとんどありませんが、顧客の予算に合わせてお値打ち価格で建てることに注力しています。

 

【評判】
  • おしゃれな家をリーズナブルに建てたいならおすすめ。
  • 社長や棟梁の説明が丁寧で、人柄が信頼できる。
  • 売り込みが一切ない。
  • 少人数体制で忙しすぎるのか、不具合対応がなかなか進まない。

 

ハウスメーカー選びで忘れてはならないこと

こちらの記事では、山梨で注文住宅を建てる時の相場や、山梨のハウスメーカー・工務店について解説してきました。ここから家づくりの一歩を踏み出す時に、忘れてはならない大切なことがひとつあります。それは「相見積を取ること」です。

 

住宅は金額が大きいため、同じような家を建てる時に、場合によっては数百万円もの差額が生じることもあります。ハウスメーカーや工務店を1社ずつ回って見積を取ることも可能ですが、それではあまりに時間と労力がかかり過ぎてしまいます。

 

ここでご紹介したいのが、「タウンライフ家づくり」で複数の住宅会社に一括見積を依頼するという手段です。方法は至って簡単。自宅からネットで3分、必要事項を入力して、希望する住宅会社に一括送信するだけです。

 

タウンライフ家づくりからは、各社の「間取りプラン・資金計画書・土地提案書」の3つの資料が届くので、資料をよく比較検討すれば最初の有力候補選びを一気に進めることができるのです。何日もかけて住宅展示場を回る必要はありません。

 

タウンライフ家づくり

 

ハウスメーカー選びで忘れてはならないこと

家づくりで多くの施主がぶつかる壁、それはお金の問題です。性能やデザインは少し時間をかければ好きなものを決めることができますが、予算には制約があるからです。限られた予算の中でできる限り自分の理想の家に近付けるには、綿密な資金計画を練る必要があります。

 

そしてその資金計画の助けになるのが、複数メーカーの見積比較です。ぜひタウンライフ家づくりをご利用になり、あなたの家づくりのお役に立ててください。

 

 

 


理想の家づくりを実現するために【PR】

快適な生活を手に入れるためには注文住宅を建てることが理想的ですがデメリットも多く、成功するには注意が必要です。
失敗しやすい注文住宅を成功に導く最も重要なカギは


設計に充分な時間をかけることです。


特に間取りは非常に重要であり、家族の要望に合わせた部屋の配置が大切になってきます。
大工である私がたくさんのお客様から家づくりに悩んでなかなか進展しない時に見つけたのが「タウンライフ家づくり」でした。


タウンライフ家づくり

「タウンライフ家づくり」では、複数のハウスメーカーがあなただけの「オリジナルの家づくり計画」を提案してくれます。
実際に利用してみて、私が感じたメリットは以下の5つです。

POINT

  1. 無料でわずか3分でネットで申し込みができる。
  2. 大手34社を含む1,080社以上のハウスメーカーから選ぶことができる。
  3. 注文住宅専用の間取り図や資金計画、土地情報や補助金制度の情報が手に入る。
  4. 他社の見積もりを見せることで、大幅な値引きが得られる。
  5. 限定のプレゼントも実施している。

選べる1,080社の中には大手34社のハウスメーカーも含まれているのは大きいです。


タウンライフ家づくり1080社の中から大手34社のハウスメーカー
タウンライフ家づくり
タウンライフ家づくり

実際に、某ハウスメーカーさんから素晴らしい間取りを提供していただきました。

ハウスメーカー見取り図

強引な勧誘がないか」と心配していましたが、電話での勧誘は一度もありませんでした(メールでの勧誘はありました)


成功する家づくり7つの法則

申込者全員にもらえる成功する家づくり7つの法則は50P以上の大ボリュームの情報量でした。これだけでもかなりお得だと感じました。


他社の見積もりがあったおかげで、300万円以上の値引きに成功した方もいます。

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